続編17・県外、番外編 「北ア・蝶ヶ岳」 
2017、6、5 同行EAさん 続編トップへ トップへ   

 本日のスペシャル
 
向こうの山は穂高連峰であり、こちらの常念山脈はそれの展望台なのだ。
 
誰、この人? 知らないね〜。(^^)v

常念岳の南に位置する蝶ヶ岳は「花の百名山」で知られる人気の山である。
 
中央の三股登山口から蝶ヶ岳をピストンしたのだ。
 オレのノーテンキは梅雨入り前の連続したお天気に気もそぞろである。
今、北アに行かねば後は梅雨明け後の人ゾロゾロになるではないか‥。
EAさんに打診し、OKを貰ったのである。
入山口は安曇野市から西へ山に分け入った三股登山口。
夜中に登山口に着き、日の出の頃起き、5時出発とした。
蝶ヶ岳の頂上小屋に泊まる積りでいたが、11時頃には山頂に
到着した為、稜線を歩き回る余裕は無いが下山なら何とかなるので
下山をしてしまったのである。

 
1 安曇野の平地から結構山道を入る。
 
2 Pから20分歩いて登山口。
 
3 本沢という本流はドウドウの流れだ。

4  沢沿いのお散歩道はもう直ぐ終わる。
蝶ヶ岳の標高は2677mであり、登山口は(三股で)1350mである。
1300mを自分の足で上がらねばならない。
4写真の後、沢から離れて尾根下部の登りになる。
足元には最初からニリンソウの群落で、丹沢にない花がゾロゾロである。 
 
5 急登は当り前にあり、ガッチリした梯子道。

6 EAさんが「ゴジラの木」に頭を食われる。 
 
7 ユキザサは蕾みだった。

8  ツバメオモトは初々しい。
花好きのオレが山に登る楽しみの一つに「花を楽しむ」のが要因である。
山の花は水辺沿い、標高低い混合林、標高が高まった尾根や草原域、そして
高山域の岩稜や草原などとその花に合った領域に棲み分けをしているから面白い。 
 
9 コイワカガミが可愛い。

10 これはオサバグサ。 
 
11 蝶沢右岸尾根になるようだ。雰囲気の良い針葉樹の尾根である。
 
12 まめうち平という休憩ポイントに到着。(ここは緩やかだがピーク状)
車を出発したのが4:50。ここまめうち平は7:00。ほぼコースタイムである。
この先、緩く下って行くが倒木が多くあり、それらは綺麗にカットされていて、
木道もあってハイキングの気分であった。(この後が地獄へと一変する‥)
 
13 これである。

14 緩やかな樹林帯を終えてトラバ気味に。 
 
15 いよいよ登りの本番になって来た。向こうに常念岳と右手が前常念。
13写真の後、登りに転じたら雪が出て来た。標高2000m位である。
ハイキングの様な良い登山道は13写真までであった。
15写真の左手が蝶ヶ岳への急斜面が続いている。
ここより急斜面に張り付く残雪を樹林の中の登りや、小沢上部のトラバースをして行く。
 
16 ここは足元に整備がしてある。

17 ヘリが来た‥。(よく目にするアレである)
17写真については今回かなりのレベルでお付き合いする事になってしまった。
ヘリを間じかにいっぱい見た事、捜索隊員と会話をしたり、登山道を前後して
登ったり、ヘリとの業務上の会話を聞いたり、いろいろあったのである。
登山道上から地元の方が滑落されたらしい。
急傾斜の雪渓上をトラバースする場面であり、我らもそこを通過している。
沢へと滑落されて行き、捜索に時間がかかったようである。
我らが下山の時、ヘリが又上がって来て収容がなされたみたいであった。(合掌) 
 
18 樹林帯の中、急登である。(12本歯アイゼンだよ〜ん)
 
19 あの方は捜索隊員の方。

20 向こうの山は蝶〜常念間のピークだ。 
 
21 登りのハイライト、壁状の登りなのだ。
 
22 滑落事故発生はこの直ぐ側であった。
 
23 22写真を上がって壁状が終わり、この斜上が終わればハイマツ帯で
そこが稜線のようだ。EAさんが単独の方と会話。常念〜蝶のトライアングルだとの事。
スマホで写真を撮って差し上げる。
 
24 上がって雪が切れ、ハイ松帯に。
 
25 そして常念方向の展望。
 
26 これは登って来た方向。安曇野の市街を見下ろしている。
 
27 緩やかに稜線に向って最後の登り‥。 向こうにどんな景色が見えるのか‥。
 
28 そしてこの展望だったのである。 (感無量‥)
 
29 蝶ヶ岳ヒュッテと稜線。小屋右上のガスに常念岳。 左手に槍沢と槍ヶ岳がよく見える。

30 自分の足で一歩一歩登って、この2677mの稜線に立ち、光景を俯瞰している‥。
 
31 上高地方面を眺めたところ。奥の右手が焼岳で左手に上高地を挟んで霞沢岳の山塊。
あとがき  素晴らしい展望を目にする事が出来た。
穂高連峰に登り、その目にする間じかな光景はそれはそれで迫力に満ちていて良い。
しかし隣接する山脈から眺めた場合にはそれもまた格別である。

稜線に上がり、29写真の時刻は10:50なのである。
当初の予定を立てた頃は山頂着を15時〜16時に設定していた。
それは前夜にP入りしタップリ寝て、日の出頃起床を考えていなかったからである。
EAさんの提案により、Pを5時出発とした為、山頂着が11時になったのだ。
これから常念岳経由の三股もあるかも知れないがオレには地獄でやりたくない。
ストレートなオレは28〜31写真の光景を見たらすっかり満足してしまった。
この光景は常念まで行っても大半は変わらないだろう。

EAさんのリードに私は着いて行く。休憩を入れたり、グイグイとリードする時もある。
単独だと己に甘く優しくなり「ア、休憩ネ、ハイヨ」でちっとも進まない‥。
EAさんにはいろんな面でお世話になる。ヘロヘロのオレは下山が又辛いのだ。
帰路の車ではお目目が開いていられなくなる‥。ひたすら感謝である。 
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